審美歯科の値段について

今回は前歯をセラミックの差し歯にする値段について。

歯科治療には大きく分けて２種類の治療方針があります。新しく歯科医院に治療を行ってもらう場合には、最初の段階でしっかりと意思表示しておくことが推奨されます。その治療方針というのはまず第一に健康保険が使用できる保険診療の範囲内で治療を行うか、例え健康保険が使用できなかったとしても最良の治療方法を検討するかの２種類です。
歯科治療は他の診療科目に比べて自由診療が身近に存在している医療分野です。自由診療というのは病院で行う医療行為の内、健康保険の適用対象にならない治療のことで、先進医療などまだ十分に効果が認められていない治療や、美容整形のように健康な生活のために必ずしも必要とされない前歯をセラミックの差し歯にするなど医療行為によるものなどが該当します。歯科治療にも虫歯や欠損の補修などを最低限の技術で治療する場合には健康保険の適用になりますが、見た目を美しくするために特殊な素材を使用する場合には審美歯科の扱いになって健康保険が適用できなくなるというケースがあるのです。
この審美歯科というのは美容整形と同じように特殊な人が必要を感じて行うものと考えがちですが、実際には普通の生活をしている一般人にも無関係なものではないのです。例えば歯科治療では歯の補修や被せ物には銀色の金属を使用するのが基本になっています。その治療位置が奥場であればまだ良いのですが、前歯や笑顔になった時に見える位置の歯であった場合には大きな問題になります。もしも自分の前歯を銀色にしなければならないとなった場合には、若い女性や営業職などイメージを重視する職業の人は不本意ながら審美歯科を考えてしまうのではないでしょうか。審美歯科は保険適用とならないために値段が高いという問題があります。使用する素材も高いため、保険診療に比べると４～６倍程度の値段になってしまう可能性があるのです。この前歯の差し歯の費用に見合う価値を感じるかどうかがどのような治療を選ぶかの判断基準になるのです。